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人事・総務トピックス

人事・総務・労務関連、およびベトナムの情報をお届けいたします。

【第8回】賃金改定の時季に思う

「先生、今年の昇給いくらぐらいがよいでしょうか?」

「賃上げ見通しは、平均“5,063円”“1.64%”・・・」

このような答えで、コンサルの仕事が済めば、

こんなに楽なことはないのですが(笑)

 

ここ何年間かの、

デフレの中の“賃金決定”“昇給”

意外に難しいテーマです。

“賃金動向”や“賃上げ”に関する講演やセミナーでも

話すことに困る(?)テーマです。

正しくは、話す中身がない・・・と言いますか、

毎年変化があまりないと言いますか・・・(笑)

そして、講演・セミナーの後の質問時間になると

決まって質問されるのが、

“適正な賃金”“適正な昇給額”はいくらですか?

です(笑)

そのようなこと、即答できませんし、分かりません。

 

今年(平成25年)の“春闘(この言葉も「死語」になりつつあるのでしょうか(笑))”でも

話題になっていますが、“定期昇給”、これが問題です。

“(定期昇給)制度維持”が争点の一つです。

 

ご承知の通り、

 “賃金の昇給”と“定期昇給”とイコールではありません。

また、「毎年四月“昇給”・・・」という表現も適切だとは言い難いです。

労働基準法第89条で定める就業規則に書く“昇給に関する事項”も如何なものかと?

“賃金の改定”とか“賃金の見直し”、

なら良いと思いますが・・・。

 

人事制度もない、あるいは在っても機能していない。

具体的には、“賃金テーブル”がない、機能していない、

人事考課(評価)制度がない、機能していない。

つまり“昇給”という考え方はあっても、

定期昇給制度”というものが無い企業に対する、

コンサルティングは、難しいです。

“ベースアップ”は、論外だと思いますが、

できる企業は良いでしょうが・・・(笑)、

 

定期的(毎年4月等)に、

賃金を見直している企業に対してのアドバイスをおこなう前に

おこなうべきことが一つあります。

 

我々、コンサルタントは、

“昇給”の必要性を

企業(社長)とじっくり話す必要があります。

○若い社員への投資なのか

○社員の保持(リテンション)のために必要なのか

○やる気を起こさせる道具なのか

○やる気を殺がないための手段か

○社員の生活維持のためか

○世間に合わせるのか

 

この議論が、人事制度の見直しや

賃金制度・人事考課(評価)制度の構築の時

にも必要です。

 

コンサルティング

手を抜いてはいけません。

 

山口和夫

(※2013/3/7発行分)